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少し前のことですが、「観る」「食べる」「お話する」という3本立てのイベント、
映画「100年ごはん」上映会に参加しました!

 

「新しいけれど、昔から大切なこと。
健全な魂は、健康な食べ物から。
健康な食べ物は、健全な土から」

子どもたちの給食を地元の野菜でまかないたい。という思いから、無化学合成農薬・無化学肥料の野菜づくりに取り組んできた大分県臼杵市の人々を記録したドキュメンタリー映画です。

臼杵市が目指す「有機の里づくり」への大きな第一歩として、2010年、草木8割豚糞2割を主原料とした完熟堆肥「うすき夢堆肥」を製造する「臼杵市土づくりセンター」が開設されました。
映画では、その取り組みの様子や、地元農家さんや住民の人々の有機農業に対する意識の変化、そして農業だけでなく林業や教育など様々な分野への繋がりが描かれています。
しかも、単なる記録映画ではなく、「いまのワタシ」と「100年後のアナタ」との手紙のやりとりで過去・現在・未来の繋がりも見える形で物語が進むという仕掛けがあり、100年後にもおいしい野菜の味を残したいという強いメッサージが込められています。


映画上映前に、監督である大林千茱萸(ちぐみ)さんから、映画の制作秘話や作り手としての思いをお聞きしました。

会場は、長野県辰野町の川島小学校の体育館。

会場入り口にはウェルカムボードが!
子供たちの直筆で、自然や暮らしから学べる少し変わった取り組みなどが紹介されていました。

地元の有志の方が集まり企画したイベントだったこともあり、地元のボランティアの方やおばちゃんおじちゃんがたくさんいて、イベントの間は終始とてもアットホームな雰囲気でした。

映画上映後には、監督の「いただきます」の号令で食事会。
地元で取れた野菜と「うすき夢堆肥」を使った臼杵市の野菜を使ったさまざまな料理が、スタッフとボランティアの方たちが辰野町の竹で作った食器に盛られ、テーブルに並びます。

ごはんは、体育館横の中庭で炊いたかまどごはん。
お味噌汁も地元で作った味噌を使っています。
他にも参加した農家さんが持ち寄ったジュースなどもあり、どれもこれも人の手の温かさが感じられるものばかり。

また、川島小学校の生徒さんが自分たちで作ったじゃがいもをこのイベントのために収穫してくれたじゃがいもののサプライスもありました!これには、わたしを含めお客さんも大林監督も大感激。
おいしい食事とおもてなしに心もほぐれ、近くに座っている方達との会話も弾む。
食事って本当に大切なコミュニケーションの場だと、改めて再認識しました。

その後のお話会では、(※写真右から)大林監督とイベント代表の市川さん(農家民宿月のもりオーナー)、川島小学校の竹若校長先生の3人の、下打合せ無しのぶっつけ本番トークを聞かせてもらいました。

上映会に至った経緯やそれぞれの出会い、映画の感想や食への思い、日々の暮らしやお仕事での取り組みなど、興味深いお話が満載でした。

参加したお客さまをも巻き込んだお話会。いろんな人にマイクが渡っていました。
誰がどんな繋がりを持ってこのイベントに参加されたのかなど聞けて、新しい出会いもあったりなど、たくさんの方を身近に感じることができました。

以下は、個人的な映画の感想です。
この映画で強く印象に残ったのは、野菜づくり・土づくり・森や山との関わり、人の営みの循環が出来ているところでした。健全な野菜づくりがもたらす環境への影響はものずごく大きく、そして、人も自然も元気にしていくことができるのだと。
そう思うと、食べることも気持ちがいい。野菜一つに、美味しさだけでなく優しさが詰まっていると思えるから。
食べるという行為が消費ではなく循環の一部で、人間も動物も同じ生き物として、自然の循環という中で生きているということが実感できる喜びが持てました。

また、堆肥づくりが野菜づくりの第一歩なんだということを再認識できました。
映画の中で「はじめの一歩は百歩分!」というフレーズがあったのですが、実際に少しですが野菜づくりをしている身として、とても大事だと思います。
今わたしは、ホームセンターで有機の完熟堆肥を購入して土づくりをしています。まだ一年目なので、その土が良いかはまだわからないけど、肥料とか使わないまま今夏野菜が収穫できています。
そして、美味しい。(自画自賛)

良質な土であれば、肥料・農薬いらずで美味しい野菜が作れます。
そして、野菜本来の力を引き出してくれる上、農薬を使わずにいられれば大地にもやさしい。
良い土壌を未来に残すことができます。
そんな野菜を作れたらと思っていたので、この映画を観て自分でもいつか堆肥づくりがしたい!と真っ先に思いました。

「100年ごはん」観て良かった。
きっかけをくださった、諏訪で日本酒「真澄」を作っている宮坂醸造の社長夫人、宮坂公美さんに感謝です。
それから、辰野町のあたたかいおもてなしにも^^
この映画は食のこと、野菜のこと、有機のこと、農業のこと、地域の取り組み、自然環境・・・どんな入り口からでも楽しめると思います。
食べ物でたくさんの人が元気なれるヒントがあるかもしれませんよ〜、ぜひ!

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