report

秋晴れの日曜日、オーガニックマルシェとして知られている青山ファーマーズマーケットにてかまどご飯イベントに参加してきました。
夏前にも同じイベントを開催していましたが、今回は2回目。
今回も、もみ殻というお米の殻を燃料にしてご飯を炊くもみ殻かまどを用いてのイベントでした。

もみ殻かまどは上からマッチを落とすと火がついて着火。
イメージでは下から火を入れて着火という感じだったので、少しイメージとは違いましたが難なく着火。

スタッフの人に仕組みを聞いたり、羽釜を乗せるタイミングを聞いたり・・

いつもおうちでは炊飯器のスイッチを入れるだけで、炊き上がりのピーという合図を待っていますが、今回はそうはいきません。
羽釜を乗せてからも様子を見たり、燃料が足りなければ燃料を追加したり。
やることがたくさんあるのです。

今度は七輪を使って野菜を焼くとのこと。
七輪なんてお店で見たことしかありません。

マンションやアパートが増えてきており、お庭がない家が当たり前。
そうするとベランダで七輪・・・なんてことはもちろんできませんので、見ることも少なくなってきてしまいます。

まずは炭をおこすところから。
なんで炭?別に木を入れてガンガン燃やしたら野菜も焼けるのでは??
と思っていたのですが、それでは野菜が焦げてしまう。
まずは火を焚いて、炭に着火。
炭はボーボー燃えないので、野菜もじっくり焼けるのだそう。
確かに、炭火焼きなんちゃらって書いてあります。
なかなか直火焼肉はお目にかかりません。

少しスタッフさんに様子を見てもらいます。

こちらの炭は「くらして」という長野県小谷村で作っている炭だそうです。
ホームセンターで売っている炭のほとんどは外国からの輸入です。
その外国からの輸入の炭は、マングローブの森を切り開いて作ったりしているので動物が住む森を破壊したりしています。マングローブがどんどん減ってきているというのも最近よくテレビで耳にします。
くらしての炭は小谷村の使われていなかった木を使い、昔ながらの方法で作っています。

シイタケも野菜もいい匂いがしてきました。

外で焼いているからか、炭火だからなのか、自分たちで手間暇かけているからなのか、本当に美味しい秋の匂いが漂います。

みなさんもとっても気になる様子。
ちょっと焦げそうじゃないかな?
大丈夫かな?
こんな時はいつもキッチン担当の奥様たちよりお父さんの出番です。

さて、ご飯も炊きあがりむらしも済んだようです。
みなさん一人一人、好きな量を盛り付けます。
普段は忙しくってコンビニのおにぎりだったり、外食だったり。
ご飯が食べたくって家に帰っても、ご飯の炊きあがりまでには時間がかかるから、レトルトご飯。
そんなこともあるかもしれません。
でもこうしてみんなで炊き上がりまで見守ったご飯は、とっても美味しそう。
久しぶりに炊き立てのご飯とシンプルに用意された味噌汁、そして先ほど炭火で焼いた野菜です。

今回も郡上割りばしのお箸。
これも日本の木の間伐材で作ったものでした。
よくお店で出される割りばしはどこから来ているか、みなさんご存知ですか?
あの割りばしは中国から来ているものが大半だそうです。
中国から日本へ輸入される際に港で大量の消毒液をかけられます。
中国から出荷される際に割りばしについているかもしれない虫を日本に入れないためです。
万が一日本に入ってきてしまうと、今までの生態系が壊れてしまうかもしれません。
割りばしだけでなく、海外から入ってくるもの、例えば木材、小麦粉、食品等は全てそういった処置をされてから日本に入ってくるのです。
そんな大量に消毒された割りばしを皆さんが口に入れるとしたらどうでしょうか?
ちょっと考えてしまいますね。

小さなことですが、まだ世の中に知られていない危険がたっぷりなことがあるのです。

今回のお米と味噌、卵、梅干しはアロハファームさんが丹精込めて作ったものを持ってきてくれました。本当にシンプルなものだけ。それが一番おいしかったです。
今年もそろそろ新米の季節。
次回のイベントも楽しみです。

そしてお野菜は農園くさむらさん。
なんでも、開墾する前の土地はくさむらだったからとか・・・
お野菜はどれも美味しく、冷たくなってしまった後でも美味しさがわかるほど。
長野県中川村で始めてからはまだ数年だそうですが、とっても美味しいお野菜でした。
定期的にファーマーズマーケットにも出店しているとのことですので、みなさんチェックしてみてください。

今回もおかわりに行列ができるほど、人気だったかまどご飯。

この機会に少しでも食やそれにかかわるモノに関心を持ってもらい、口に入るモノへの安全、こだわりを知ってもらえる機会になれば、とのことでした。

忙しい日々の毎日で、周りの事に目がいかず、お腹が減ったからそこにあったものを口に入れるではなく、週に1度でもいいので安全で安心なものをゆっくり食べる時間を取らないといけないなとつくづく感じました。

アロハファームの長久保さんがこうおっしゃっていました。

最近はみなさん箸置きを使わないそうです。だからどんどん食べてしまう。早食いになってしまうということもあるし、会話を楽しんで食事をしなくなってしまったということもあると思います。とっても寂しいことです。

箸を休めて、友人や家族との会話を楽しんだり、料理を愛でたり。
食事は単にお腹を満たすだけではなく、そういった時間を楽しみ、心を満たすということが大切なのだと改めて感じたイベントでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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