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福島県の中でもとりわけ山奥の会津地方。
「会津」という名前は聞いたことがあるけれど、行ったことはない。
「磐梯山」という名前は聞いたことがあるけれど、見たことはない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
そう、私もその一人でした。

東北自動車道から会津方面の矢印へ向かうと、だんだん民家が少なくなってきます。
すぐに辺り一面田んぼになりました。
私が訪れた季節はとてもいい季節でちょうど稲穂が黄金色に。
磐梯山もしっかり、くっきり見えました。

今回お邪魔したのはIIE Lab.という会津木綿でストールやあずま袋などの生活に密着した商品を販売しているお店です。
代表の谷津拓郎さんとこちらで働く千葉さんにお話を伺いました。

千葉さん
この地域には戦後までは多くの織元がありました。しかし今ある会津木綿の織元はわずか2件です。
ちょうど2年前、近所にあった織り工場の中にあった織り機を譲っていただきました。
30年前くらいまでは使われていたそうですが、建物もだいぶ傷んでおり機械は雨ざらしの状態でした。
自分たちで会津木綿を織りたいと思い、廃校になってしまった幼稚園の跡地を今回IIE lab.として使わせていただいています。

10月7日よりIIEからIIE lab.に名前を変えたのには理由があるそうです。

谷津さん
Lab.とは研究所の事。
幼稚園を利活用させていただいていることもあり、お店だけではなくいろいろなことに取り組める。その取り組みや織機が動いているものづくりの現場まで見てもらいたい。
そう思って名前を変えました。

庭には藍の栽培をしている花壇があったり、廊下部分にはこちらで初めて織った会津木綿が飾ってありました。

もちろんお店の奥では6台の織機が並んでおり、うち4基がメンテナンス済みで動かすことが可能だとのことでした。
少しだけ機械を動かしていただき、お話をうかがいました。

谷津さん
会津木綿は昔からこの地に伝わるものです。
江戸時代は自分たちで育てた草木で染め、織り、縫い、主に農作業用の普段着として使用されていたようです。
生地が丈夫で乾きやすく農作業に適していたのでしょう。
ここは盆地で土地が開けている場所なので、昔から農業が盛んでした。
大正時代に入ると豊田式の織機が入ってきます。

織り機と言っても皆さんが思い浮かべるような全自動のものではなく、シャトルで織るものでした。

譲り受けた機械を動かすにあたって、ここ会津坂下町(ばんげまち)の本を読んだり、以前働いていた方々の話をきいていくうちに、この地方に受け継がれる縞(織物の模様)を残していきたいと思い始めたそうです。

また今は会津木綿といったらお土産屋さんにあるような少し古風なものが多いが、若い人でも気軽に手に取って使ってもらえるものを作っていきたいと思い、ストールなどの身に着けるものや、コースターやキッチンクロスなどのキッチングッツを制作しているということでした。

ここIIE lab. では新しい挑戦を重ねていくということでした。

千葉さん
今は織機を可動させることに焦点を当ててきました。
一昔前までここで使用されていた織機。
それをたくさんの人に来て、見てもらいたい。
どんなふうに織られているのか。どんなふうに縞を作っていくのか。

そう話をしてくれている千葉さんの声も聞こえないくらいの音で器械は織物を織っていました。

谷津さん
せっかくなので糸を染めるところから取り組んだものもあります。
福島の特産品の桃と柿。その桃の枝とあんぽ柿の皮を使って染め織り込んだストールを作りました。
こちらはとても人気があり、すぐに完売してしまいました。
もっとたくさん作ればいい、また天然染めのモノを作ってくださいというお声もありますが、全てバランスが大切。

今はまず会津木綿をここに来てたくさんの人に知ってもらいたいという気持ちが大きいので、そちらを優先し軌道に乗ったら自社染めのラインも検討しているとのことでした。

千葉さん
今後は他のモノともコラボレーションできればと考えています。

例えば仙台のホテルから依頼のあったひざ掛け。
会津木綿の良さと風合いを活かした心地良さを追求したい。ではと思い、おてんとSUNのオーガニックコットンとコラボレーションで作りました。福島県内、そして東北地方のものとコラボレーションする機会が増え、さらには全国に広がっていけばいいなと思っています。

会津はすごくいい所なのです。
でも来てもらえないと話で伝えるのは難しい。
まずは会津地方に来て、見て、感じてもらうという部分でも、この田舎にlab.という場所を作りここが目的でもいいからこの地方の良さを知ってもらいたいと思っています。

 

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